剪定道具の使い方を解説!
本日は前回でご紹介した「枝の切り方」の続編ということで、剪定するときに必須な道具の使い方を解説したいと思います!
基本的に剪定で必要な道具は「剪定バサミ」「木バサミ」「剪定用ノコギリ」「刈り込みバサミ」です。
前回の「樹木の剪定方法 樹木の枝の切り方と剪定に必要な道具」では枝の切り方以外に道具の種類や剪定バサミの選び方など道具についてちょっとだけご紹介しております。
ぜひ押さえておいていただきたい内容ですので、まだ見ていない方は、こちらも合わせてご覧ください!
それでは早速剪定道具の使い方を解説いたします!
目次
【剪定道具の使い方を解説します!】
【剪定バサミの使い方】
剪定バサミといってもいろいろな種類があります。
選ぶポイントは、自分の手に合っていることが重要です。
剪定バサミは木バサミと刃の形状が異なり、切り刃と受け刃が半円の弧状になっています。
手で握る部分を「にぎり」と呼んでおり、内側にバネの仕込みがあり、ぎゅっと握るようにして枝を切ります。
剪定バサミは、木バサミだと切れない太い枝を剪定するために使います。
一般的に直径20mmくらいまでの枝を切ることができます。
枝を切るときは、受け刃で枝を固定し、切り刃を押し下げるようにして切り落とします。
「刃の先で切る場合」と「刃の奥で切る場合」の2通りがありますが、枝の先端など細い枝を切るときは刃の先で切り落とし、枝が太く力がいる場合は刃の奥で枝を切り落とします。
刃の入れ方は、木バサミも同様です。
【剪定ノコギリの使い方】
太い枝を切るときは、剪定ノコギリを使います。
注意するポイントは、ノコギリで切り込みを入れたときに重みで枝や幹が裂けてしまうことです。
一度で枝を切ろうとすると残す部分が裂けてしまいますので、切り込みを入れながら枝を落とすことが大事です。
順序は、切断する枝の下側を先に1/3ほど切り込みを入れ、その切り込みを入れた少し先の枝先の部分を上側からノコギリで切り込みを入れます。
上下方向に切り込みを入れたら手で折ります。
こうすることで重みで枝や幹が裂けてしまうことを防げます。
【高枝切りバサミの使い方】
高枝切りバサミは「固定式」と長さを伸縮できる「伸縮式」があります。
一見すると「伸縮式」のほうが高さ調整できて便利そうですが、仕組みが複雑で壊れやすいというデメリットがあります。
お使いになる方の好みとなりますが、固定式は単純な仕組みなため、壊れにくい利点があります。
固定式を使用するなら長さは1mほどがおすすめです。
1mくらいのものならそこまで重さがなく、片手でも負担なく扱えます。
高枝切りバサミは直径15mm〜20mmまでの枝を切れます。
手で握る部分がグリップ式となっているのが一般的でして、ハサミ状の刃に枝を挟み、グリップを押し込むことで枝を切断できます。
【刈り込みバサミの使い方】
刈り込みバサミには「表」と「裏」があります。
刈り込みバサミを水平にしたときに柄(手で持つところ)が上がる面を「表」、柄が下がる面を「裏」と呼びます。
刈り込みバサミは、この柄と刃のところで角度がつけられていることが非常に重要なポイント。
使い方も2つのやり方があり、刃の反りが手前側に向く使い方を「表使い」。
裏面が手前側に向く使い方を「裏使い」と呼びます。
「表使い」は生垣の横など平らな面を刈り込むときに行います。
ただし、生垣の天面を刈り込むときは「裏使い」の方が刈り込みやすいです。
玉状に刈り込むように曲線を出したいときは「裏使い」で行います。
このように刈り込みバサミは、表と裏を上手に使い分けることが大切です。
刈り込みバサミの動かし方は、同時に動かすのではなく、片方の手は固定し、もう一方の手を動かして使用します。
こうすることで刃先がぶれずにきれいに刈り込むことができます。
【道具を使い終わったらちゃんとお手入れしましょう】
枝を切ると木のカスやヤニが刃につきます。
そのまま使いっぱなしにしてしまうと刃をダメにして切れ味が落ちてしまいます。
剪定バサミなど剪定作業を終えたらちゃんとお手入れすることが大切です。
お手入れは、刃に油(潤滑油)を少量つけて、ヤニや木のカスなどをきれいに拭き取りください。
切れ味が落ちてきたら研ぐことで長く使用できますので、砥石もあるといいでしょう。
【まとめ】
いかがでしたか。
剪定作業にはこちらの「剪定バサミ」「木バサミ」「剪定用ノコギリ」「刈り込みバサミ」を使うのが基本です。
刃を使う道具ですから、怪我がないようにしっかりと使用方法を理解して剪定作業を行うことが大切。
庭木のお手入れのために自分で刈り込みをされる場合もあるかと思いますので、こちらでご紹介したことがお役に立っていただければ幸いです。
大掛かりな剪定作業や枝葉の処分などで大変と思われている方は、ぜひ当社にご相談ください。
お庭の小さなお困りごとまで様々にご対応させていただきます!
“mu”