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花を育てるのに大切な肥料の基本

投稿日:2024/07/30 更新日:2024/07/31
花を育てるのに大切な肥料の基本

植物は自然から与えてくれるエネルギーを養分に変えて育っていきます。

ですが、お庭や鉢植えで育てるとなると、他にも施さなければ植物は十分な養分を得ることができません。

そこで大切になるのが「肥料」です。

ただし、肥料を与えすぎても不足していても健全に植物は育ちません。

肥料を適切に取り扱うことが大事なので、本記事では花を育てるために大切な肥料の種類や与え方などをご紹介させていただきます!

どうして花を育てるのに肥料が必要?

花を育てるには肥料が欠かせません。

ですが、そもそも肥料とはどんな役割を担っているかご存知ですか?

植物は様々な養分を必要としますが、空気中の二酸化炭素を葉から取り入れ、太陽のエネルギーと根から吸収した水分で光合成を行い、養分となる炭水化物をつくります。

また、土からの養分もエネルギーに変えています。

このように植物は自然から得られるエネルギーを養分にしていますが、鉢植えや家庭の庭など限られた土からでは十分な養分を吸収できるとは言えません

そこで植物に必要な養分を得られるように補うのが「肥料」です。

花を育てるのに大切な肥料の基本

植物の生育に必要な肥料の三要素がこちらです。

【肥料の三要素】
・P(リンサン)
・N(チッソ)
・K(カリ)

この3つの要素がどんな役割を担っているかご説明します。

P(リンサン)「花肥(はなごえ)・実肥(みごえ)」

P(リンサン)は植物の細胞をつくり、花や実、種、根の成長に大きく関わります。

花を大きく色鮮やかに咲かせ、花期を長く保つために必要な肥料です。

N(チッソ)「葉肥(はごえ)」

葉や根の成長に関係するタンパク質の成分です。

茎を丈夫にし、葉を大きく保つ役割がありますが、必要以上に与えてしまうと徒長(茎や枝が必要以上に伸びてしまい、抵抗力が落ちて虚弱、病弱になってしまうこと)することがあり、与えすぎには注意が必要です。

K(カリ)「根肥(ねごえ)」

植物の生理作用に関係し、草花を丈夫にし、しっかりとした株づくりに力を発揮します。

不足すると病害虫の被害を受けやすくなります。

肥料の種類と特徴

花を育てるのに大切な肥料の基本

肥料を大きく分けるとこちらの3種類に分けることができます。

【肥料の種類】
・有機質肥料
・化成肥料
・配合肥料

有機質肥料牛や鶏のふんや完熟堆肥など動植物からつくられ、こちらのような特徴があります。

完熟堆肥 牛ふん 鶏ふん 骨粉 油かす
家畜のふんや落ち葉などを積んで腐熟させた代表的な天然肥料 カリウム含有量が多く、持続効果が高い 各栄養素のバランスがよく含有し、速効性がある リンサン成分を多く含む家畜の骨を原料とした肥料 菜種などから搾油した後の搾りかす。チッソ成分を多く含む

花を育てるのに大切な肥料の基本
化成肥料
は無機質肥料ともいい、石油や鉱石などの無機物を原料に科学的に製造された肥料です。

化成肥料は「粒状」「固形」「液状」の3つがあります。

 

有機質肥料や化成肥料のほとんどは、効果が緩やかで長期間持続する緩効性肥料(かんこうせいひりょう)です。

肥料には速効性肥料もあり、これは与えてすぐに効果が出ますが、その代わりに長く効果が続かないデメリットがあります。

 

もう一つの配合肥料は、有機質肥料や化成肥料の長所を活かす目的のために、2種類以上の原料を組み合わせてつくられています

肥料を与える量の目安と与え方

花を育てるのに大切な肥料の基本

肥料を与える目安ですが、肥料の種類によって重さが違い、使用方法の表記では「ひとつまみ」と表記されていることがあります。

「ひとつまみ」とは指先でつまんだ量、0.5 〜1gを目安としています。

もう一つ「ひと握り」という表記もあり、これは片手で軽く握ってつかむ量で、約20〜30gが目安です。

一定量を与える場合はティースプーン(小さじ)すり切り約5g、山盛りが約10gです。

 

肥料の与え方は「元肥(もとごえ)」「追肥(ついひ)」に分けられます。

 

元肥は植物を植える前に基本的な栄養を土に与える肥料のことです。

植物の発育を止めずに元気に育つために施すもので、ゆっくりと時間をかけて効果が持続するように遅効性、緩効性の肥料を使います。

 

追肥は時間と共に減少する元肥の不足分を補うための肥料です。

成長がひと段落し、来シーズンに向けて活力を養うために与える「お礼肥」も追肥の一種です。

 

肥料が多すぎるとこのような症状が出ます。

【肥料過多で出る症状】

・先端部の伸長が止まる
・開花が遅れる
・葉全体がしおれる
・病害虫やカビ病に侵されやすい
・葉や土の表面に白い粉が出てくる
・根の張りが極端に悪くなる

このような症状が出る場合は、水をたっぷり与えて余分な肥料を洗い流すのが効果的です。

置き肥は取り除いておきましょう。

葉のしおれが改善されない場合は、葉を切り落とします。

 

逆に肥料が少ない場合はこのような症状が出ます。

【肥料不足で出る症状】

・葉や実がつかない又は小さい
・全体の伸長が悪く、やがて止まる
・葉の色が薄い
・葉が落ちる
・根が伸びすぎる

肥料不足な場合は、急に肥料を与えると逆効果になってしまうため注意が必要です。

バランスをとって成長している状態ですから、普通より薄い液肥を少しずつ与えて、葉の色が回復するのを待ちましょう

まとめ

肥料は植物の成長に合わせてバランスよく与えることが大事です。

与えすぎても不足しても植物は健全に育ちません。

もし植物の元気がなくなったときは、まず原因を調べるのが最優先です。

病害虫の被害がないか、水が不足してないかなどを調べてから対処しましょう。

植物の育て方についてはこちらのページでもご紹介しておりますので、こちらも合わせてご参考にしてくださいね!

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