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植物を育てる土づくりと土の種類・特徴を解説します!

投稿日:2024/06/30
植物を育てる土づくりと土の種類・特徴を解説します!

植物を育てていくために土づくりはとても大切です。

本日はしっかりと根を支え、水や養分を蓄える土づくりのポイントと土の種類や特徴を解説いたします!

よい土の条件とは?

植物を育てる土づくりと土の種類・特徴を解説します!

土の役割は「植物を支えること」「水や養分を供給すること」です。
植物を育てていく上で大事な役割を担っており、土が良ければ根をしっかりと張り、必要な栄養分や水分を吸収することができます。

土には単粒構造と団粒構造というものがあります。

単粒構造:直径1mm以下の細かい粒が集まった土。水や空気の通りが悪く、生育を妨げる

団粒構造:単粒が団子上に集まった土(団粒)。団粒だと粒と粒の間に適度な隙間ができて水や空気も通しやすくなる

ひと握りした用土がぱらっとくずれるなら水はけのよい土です。
それに代わり、固まったままだと水はけが悪くなるので、改良してから使います。

植物にとってよい土の条件
・適度な水はけと水もち

・保肥性がいい

・通気性がいい団粒構造

・栄養分となる有機質を含んでいる

・根を支える適した重さがある

・酸度が適正

花壇に使う土の条件

酸度(pH) 適した草花の種類
強酸性(5.0以下) アゲラタム、アザレア、アジアンタム、クチナシ、クレマチス、スズランなど
弱酸性(5.5〜6.5) カーネーション、カラー、キク、キンギョソウ、シクラメン、チューリップ、バラ、ユリなど
中性(7.0) プリムラ類、マーガレット、マリーゴールドなど
弱アルカリ性(7.5〜8.0) ガーベラ、キンセンカ、スイートピー、ゼラニウムなど

花壇に植える土は、根を支える適度な重さと清潔で弱酸性の土が理想です。
日本の場合は、雨が多く土壌が酸性傾向にありますので、酸性を好まない植物はアルカリ性に近づけるように改良しましょう。

用土の配合と市販の培養土を選ぶときのチェックポイント

植物を育てる土づくりと土の種類・特徴を解説します!

用土とは腐葉土や完熟堆肥などの有機物、土壌改良剤などを組み合わせて調合した植物を育てるのに適した原料土のことです。
植物に適した用度の配合があり、基本配合を知っておくと改良用土や調整用土のバランスを少し変えるだけで様々な植物に応用できます。

基本 ほとんどの植物向き 水はけ・水もちのよい土 水はけのよい土 水はけ・通気性のよい土 通気性のよい土
赤玉土:6

腐葉土:4

赤玉土:6

腐葉土:3

バーミキュライト:1

赤玉土:6

腐葉土:3

軽石または川砂:1

赤玉土:5

腐葉土:3

バーミキュライト:2

赤玉土:4

腐葉土:4

パーライト:2

通気性・排水性・保水性・保肥性のバランスのとれた用土。ほとんどの植物に適しています。 赤玉土は長期間使用すると水はけが悪くなるので、それを補うように排水性を高めるバーミキュライトを加えた土。 軽石や川砂は水はけをよくし、赤玉土が必要とする通気性や適度な湿度を保ちます。 バーミキュライトを多めに配合した土。バーミキュライトは保水性を高めるときも有効。 排水性・通気性をよくするためにパーライトを配合した土
市販の培養土を選ぶときのチェックポイント

市販の培養土は扱いやすくとても便利です。
培養土を選ぶときのチェックポイントはこちらです。

・育てたい植物に適したものを選ぶ(パッケージの上部などに用途が記載されています)

・用土の種類や配合をチェック

・酸度調整(pH)をチェック

・肥料配合の有無をチェック

・容量をチェック

・土の粒の状態をチェック。細かすぎる粒や粉土が多いものは避ける

培養土は元肥が入っているか確かめ、入っていない場合は緩効性肥料をプラスしてから使うことをおすすめします。

用土の種類と特徴

植物を育てる土づくりと土の種類・特徴を解説します!

基本用土

基本用土は土を配合する土台となります。

・赤玉土:赤土を玉状にしたものです。通気性・保水性・保肥性に優れています

・黒土:有機質をたっぷり含むやわらかい土です。保水性・保肥性が高いですが、通気性と排水性は劣ります

・田土:粘土質の重い土。保水性と保肥性に富みますが、通気性が悪いため、腐葉土などの有機質を混ぜて使います

・鹿沼土:栃木県鹿沼市付近で産出される酸性土。通気性や保水性に優れています

・桐生砂:群馬県桐生市付近で産出される砂。保水性や通気性に優れています

改良・調整用土

通気性や保水性などの性能を高めることや基本用土の改良のために配合する土です。

・腐葉土:広葉樹の落ち葉を腐熟させたものです。有機質に富み、保水性と保肥性を高めることができます

・ピートモス:堆積した水ゴケが腐熟したものです。腐葉土と似た性質を持ち、繊維質が残る手触りがあります

・バーク堆肥:樹皮を堆積して発酵させたものです。有機質に富み、通気性・保肥性・保水性を高めることができます

・バーミキュライト:蛭石(ひるいし)を焼いた多孔質な石。保水性・通気性・保肥性に優れています

・パーライト:真珠岩を焼いたものです。多孔質で白色、通気性と排水性を高めます

・ゼオライト:小さな穴があいている石。保水性や保肥性があり、粘土質に混ぜると通気性を高めることができます

・川砂:通気性や排水性を高めることができますが、保水性や保肥性は劣ります

・軽石:火山性の砂れき用土。多孔質で軽く少し脆いのが特徴です。通気性を高め、鉢底石としても活用されます

特殊用土

多くは植物の性質に合わせて使われています

・水ゴケ:水ゴケを乾燥させたものです。保水性と通気性があり、水を含ませてから使用します

・ケト土:湿地のマコモやヨシなどが堆積してできた黒い粘土質の土。盆栽の石づけやコケ玉などにも利用されます

・鉢底石:鉢底部の排水性を高めるために敷く石です

まとめ

ここまで土づくりと土の種類をご紹介させていただきました。

植物を育てていくためには、よい土づくりが大切です。

植物にふさわしい土を選び、これから育てていく植物に適した土で大切に育てていきましょう。

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