庭づくりの基本 土づくり・植え付け・植え替え・肥料のポイントをご紹介
庭を彩る樹木や草花。
自分ですてきな庭づくりがしたいと考えていませんか?
樹木や草花を植えるにもちゃんとした決まりがあります。
本日は樹木など植えるために大事な土づくりや植え付け、植え替え、肥料のポイントをご紹介いたします。
ぜひ、すてきな庭づくりのご参考にしていただら嬉しいです!
目次
樹木や草花の育て方の基本:土づくり
樹木や草花を育てていくには、まず土づくりが大切です。
よい土づくりをすることで植物は丈夫に育ち、病気の原因となる害虫にも強くなります。
土づくりを行う上で大事にしたい条件がこちらです。
【土づくりで大事な条件】
・水はけがいい
・保水性がいい
・保肥性(ほひせい)がいい
・通気性がいい
水はけと通気性を良くするためには、団粒構造(だんりゅうこうぞう)にする必要があります。
団粒構造とは、短粒(たんりゅう:小さな土の粒のこと)が団子状に集まり団粒で構成する状態になっていることです。
団粒構造になっていると団粒と団粒の間に隙間ができて、水はけと通気性がよくなります。
さらに団粒内部は細い隙間があり、毛細管現象の作用によって水や肥料分が団粒内に蓄えられ、保水性や保肥性を高めることができます。
樹木の土づくりの流れ
①土を掘り上げて上穴を掘る
②穴に堆肥や腐葉土などの有機物をたっぷり入れる
③掘り上げた土を少し戻して、先ほど入れた有機物をよく混ぜる
樹木や草花の育て方の基本:植え付け
続いて植え付けのご説明です。
植え付けでは植物の性質に合わせて時期や植え付け場所を決めることが大切です。
まずは植え付けの場所を決定するために、植物の好む日照をご確認ください。
各樹木の植え付け時期はこちらが目安となっております。
・落葉樹:休眠期の11〜3月ごろ
・常緑樹:3〜4月の初芽前、成長がいったん止まる6月、樹勢が落ち着く9〜10月ごろ
正しい時期に植え付けをすれば適温で成長し、植物への負担が少なく丈夫な株になります。
植え付けをするときは、植物に合った時期に行いください。
樹木の植えつけの流れ
①土の高さを調整、根鉢(根と土が一塊になっている部分)が地面よりもやや高くなるように植え付ける
②水が溢れないように掘り出した土を寄せて土手をつくる
③水を注ぐ。溢れないように2〜3回に分けて、水が土に染み込んでから次の水を注ぐ
④土と根鉢が密着するようにスコップなどを差し込んで土の目を詰める
⑤土手を埋め戻して平らに踏み固める
⑥支柱を3方向に立てて、樹木と支柱が交差する部分を結ぶ。幹に当たる部分は杉皮を当てて保護する
樹木や草花の育て方の基本:植え替え
樹木や草花は一度植えてしまうと、移動するには負担が大きくてなかなか難しいものです。
成長するにつれて移動の難易度も高くなります。
植え替えした後はしばらく樹勢が弱くなり、苗木なら移植後2年ほど、古木なら5年以上の年数を経て本来の樹勢に戻ります。
植え替えはできるだけ根をつけた状態で掘り上げます。
ただし、根鉢が大きすぎると土が崩れます。
掘り上げる範囲は落葉樹、常緑樹ともに同じです。
根元の幹の直径4〜5倍くらいの範囲で半球状に掘り出し、深さは掘り出し面から直径0.7倍くらいまで掘り下げます。
掘り上げた後はなるべく手早く植え付ける必要があります。
露出した根は乾燥に弱いですからご注意ください。
すぐに作業できない場合は、麻などの根巻き材などで根を覆うようにしてください。
樹木の植え替えの流れ
①根元の幹の直径4〜5倍、深さ直径0.7倍くらいまでスコップで半球状に掘る
②すぐに植えつけるのが望ましいが、すぐにできない場合は麻などの根巻き材で包む
③麻縄で解けないように縛り、植え付けるときは包んだまま植えつける
※草花は根が小さく乾燥しやすいので、掘り上げたらすぐに植え替える必要があります。
樹木や草花の育て方の基本:肥料について
肥料を与える時期は大きく分けるとこちらの3つの時期があります。
・元肥(もとごえ)
・お礼肥(おれいごえ)
・追肥(ついひ)
元肥は休眠期に施す基本となる肥料。
ゆっくりと効果が現れる有機質肥料を与えます。
お礼肥は花が咲いた後、失った養分を補うために施す肥料のことです。
追肥は葉の色が薄いなど生育が悪い場合に肥料を与えます。
お礼肥と追肥はどちらも効果が早く現れる化成肥料または発酵鶏ふんを使います。
肥料の施し方と主な肥料
肥料の施し方は「表面施肥」「環状施肥」「根の位置」の3つの方法があります。
表面施肥は株元や樹冠の地面全体に肥料をまきます。
草花など丈の低い植物に向く肥料の施し方です。
環状施肥はドーナツ状に溝を掘って肥料を与え、埋め戻す方法です。
樹木など高さのある植物に向きます。
根の位置に肥料をまくときは、根の先端付近で肥料を吸収するため、樹冠の外周したあたりに溝を掘って肥料を施します。
主な肥料にはこちらの3種類があります。
【主な肥料】
・化成肥料:化学的に化合した粒状肥料
・発酵鶏ふん:鶏のふんからつくられる有機質肥料
・ボカシ肥:有機質肥料をブレンドして発酵させた肥料
大事なことは、肥料を施しすぎないことです。
肥料の施しすぎは、樹木の根を傷めたり、草花の茎や葉ばかりが伸びて花が咲かなかったりすることがあります。
基本的に元肥を施しておけば、生育期間が長い草花を除けば追肥やお礼肥の必要はないかと思います。
まとめ
ここまで庭づくりの基本的な土づくりや植え付け、植え替え、肥料についてご説明してきました。
樹木や草花を植えていくには、このような決まった手順や方法があります。
植物の生育に関する大事なことですので、一工程一工程丁寧に行いください。
もし、庭づくりでお困りごとや庭木のお手入れ、剪定などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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