高くなりすぎた木は芯止めをご検討ください!

木が大きく育ってしまった時にどう対処したらいいかお困りではありませんか?
残したい木だし、伐採や伐根はちょっと……
このようなお悩みがありましたら、「芯止め」という方法をご検討ください。
芯止めとは剪定の一種でして、端的にいうと木の太い幹を切る選定方法です。
こちらでは芯止めについてご紹介いたします。
目次
芯止めとは?
木は頂点(成長点)の部分が最もよく育ちます。
主幹は細胞分裂が活発でして、成長点が残ると枝が上へ上へと伸びていきます。
芯止めはこの成長点を切って他の部分に養分を回し、木が高くなりすぎないようにする剪定方法です。
芯止めを含む各剪定は木に負担をかけることになりますので、適切な方法で選定する必要があります。
誤った方法で剪定してしまうと、かえって木の状態を悪くさせてしまうのでご注意ください。
木の芯止めに適した時期
芯止めは木が成長する初期の段階で行うのが理想です。
成長が進んでしまうと脇芽が増えづらくなり、横幅が出にくくなります。
芯止めに適した時期は樹木の種類で変わります。
桜や紫陽花、ハナミズキなどの落葉樹は11月〜2月ごろの冬季に芯止めを行うのが適しています。
この時期は栄養を溜め込んでいる休眠期なため、枝を切った時の負担を減らせます。
ユズリハやジンチョウゲなどの常緑樹は3月〜5月ごろの暖かくなった時期がベストです。
落葉樹と常緑樹の芯止めは暑くなる7〜8月だと成長が活発になりますので、この時期は避けるようにしましょう。
常緑樹だと一年中光合成を行うため、養分を溜め込むことができません。
成長が活発な時期だとダメージを与えてしまうのでご注意ください。
芯止めの手順
続いて木の芯止めの手順をご紹介します。
まず用意していただく道具はこちらです。
・太枝切りバサミ
・剪定ノコギリ
・脚立
・癒合剤 ※幹の切り口を保護するためのもの
剪定道具についてはこちらでご紹介しております。
芯止めの手順はこのようになっています。
①芯止めする位置を決める
②主幹を切り落とす
③枝の切り口に癒合剤を塗る
それでは各作業についてご説明いたします。
①芯止めする位置を決める
まずどこまで高さを調整するか決める必要があります。
とくにこだわりがない場合は、お手入れしやすい高さに調整するのがおすすめですが、低くし過ぎると見栄えが悪くなってしまうのでご注意ください。
②主幹を切り落とす
太枝切りバサミや剪定ノコギリを使って最も高い位置にある主幹を切り落としします。
もし枝分かれてしている場合は、中央の枝を切ります。
剪定ノコギリは扱いにコツがいります。
まっすぐ切るには最初に軽く切り込みを入れてください。
ノコギリを引く時に力を入れて、大きく動かして切るのがポイントです。
もし、刃が動かない場合は切り口が曲がっている可能性があります。
その時は刃を外してもう一度切り込みをお入れください。
前述しましたが、芯止めは成長が活発なところを切り落とすことで、木が上に伸びるのを防ぐことができます。
芯止め後、別の枝が新たな芯になります。その枝が伸びてきたらまた芯止めを行い、この作業を繰り返すことで理想の高さに調整できます。
③癒合剤を塗る
芯止めを行なった後は枝の切り口に癒合剤を塗ります。
ちゃんとケアしておかないと水分や菌が入り込み、木を弱らせてしまうため、刷毛を使ってよく馴染ませることが大切です。
癒合剤はホームセンターや園芸店の薬品コーナーで販売されています。
菌や害虫が活発になる時期は消毒することが有効です。
消毒についてはこちらの記事でご紹介しております。
無理に自分で行うのはおすすめしません!
低木でしたらいいですが、中木以上となると無理せずに業者にご依頼することをおすすめします。
高い木を手入れする場合、梯子で作業を行うことになると思いますが、非常に不安定で転落の危険性があります。
枝も正確に選り分ける必要があり、ある程度の経験が必要です。
菌や害虫に侵されてしまったら元も子もありませんから、作業が不安定になる場合は、無理せずに剪定のプロにおまかせください!
芯止めについてはこちらの記事もぜひご参考にしてください。
木が高くなりすぎてしまったら埼玉植木屋本舗におまかせください!
木が高くなりすぎてしまったら「芯止め」という方法がありますので、ぜひご検討してみてください。
木がお隣の敷地まで越境してしまうとご近所トラブルに発展してしまうため、なるべく症状が軽いうちに対処しておくのが望ましいです。
当店では無料出張見積もりを行なっております。
庭木1本から対応しており、処分まで一括でご依頼いただけます。
お客様の将来のことも見据えて最適な方法をご提案いたしますので、お庭のことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
樹木の撤去をご希望している方は「伐採」や「伐根」がおすすめです。
「伐採」や「伐根」についてはこちらの記事でご紹介しております。
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